映画感想:LEON(完全版)

Amazon Prime VideoでLeonが観れたので鑑賞してみました。
昔見た記憶があるようなないようなというくらい曖昧だったので、初めて観るような気持ちで観れました。

ジャン・レノ演じる殺し屋(Cleaner)のレオンと、ドラッグの運び屋の娘のマチルダ(ナタリー・ポートマン)の出会いを描いた映画のようです。

観終わった感想としては、「誰も救われないな」って感じでしたね。

レオン自身も、愛する女性との交際を相手の父親に認めてもらえず、最終的に相手の父親が娘である女性を殺してしまい、レオンが復習としてその父親を殺してしまったという悲惨な過去を抱えているようです。そして、自分自身の父親も殺し屋としてアメリカで働いていたため、アメリカに移住し、誰にも心を開かずひっそり暮らしている。唯一信用しているマフィアの頭取のトニーには、お金を全て預けているが、それも着服され、都合よく扱われているのではないかと思わせるシーンもちらほら。

マチルダは、ドラッグの運び屋の父親のもとに生まれ、父親の再婚相手には嫌われ、虐待まがいのことをされて育つ。父親が麻薬を着服して、組織に家族を惨殺され、唯一かわいがっていた弟も殺される。

最終的に、レオンが復習を果たすけれど、レオンも死に、マチルダはもといた全寮制の学校に戻る。

感動的な最後のようになっているが、釈然としない。
前半のシーンで、マチルダがレオンに「おとなになっても人生ってツライの?」と聞き、レオンが「ああ、ツライよ」と応える場面がありますが、これが二人の人生を表しているような気がしてなりません。

結局生まれた環境や育った環境の呪縛を逃れられず、ハードな人生を歩むしかなかった2人だったのかなとか思ったり。

映画としては、二人のやりとりや映像の魅せ方などはやはり最高でした。
名作であることは間違いないけれど、解釈や感じることは人によって大きく違いそうですね。

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