時間外診療における家庭医グループ内診察の利点

リサーチ

Annals of family medicineに興味深い論文があったので、備忘録的にメモしておきます。

研究の背景

オンタリオ州の家庭医に登録されている患者を対象に、グループ内の家庭医(時間外)とウォークインクリニック(日本の休日時間外診療所のイメージで軽症の急性疾患を診ることに特化した診療所)の医師との受診後のを比較しました。ウォークインクリニックでは、継続的な診療を行わないため、患者のケアの継続性が欠けることがあるので、グループ診療と比較を行った。

研究方法

この後ろ向きコホート研究は、2019年から2020年にかけてのデータを使用し、患者の特性を傾向スコアマッチングにより調整して分析された。

主な発見

  • グループ内の家庭医に時間外に診察を受けた患者は、休日時間外診療所の医師を受診した患者に比べて、診察後7日以内に救急外来を訪れるリスクが10%低いことが確認された。
  • また、グループ内の医師による診察後、患者は7日以内に別のバーチャル診察または対面診察を受ける可能性が高まりました。

結論

自分のかかりつけの家庭医に受診できない場合、家庭医グループ内の医師による時間外診察を利用することは、ウォークインクリニックを利用するよりも救急外来受診リスクを低減させる効果があることが示されました。この結果はケアの継続性の重要性を示しており、プライマリケアのサービスモデルと政策の策定に役立つ情報を提供しています

引用

Health Care Utilization After a Visit to a Within-Group
Family Physician vs a Walk-In Clinic Physician
The Annals of Family Medicine November 2024, 22 (6) 483-491; 

DOI: https://doi.org/10.1370/afm.3181


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