【教科書紹介】解いて学ぶ! 「おとな」の食物アレルギー: 思春期~成人の食物アレルギー43のCase Study

教科書

食物アレルギーを勉強したい”非”専門医のためのおすすめ本

先日、正木克宜先生よりこちらの本を献本頂きました。

正木先生とは、最近教育や研究で少しコラボさせて頂いておりいつも大変お世話になっております。

食物アレルギーってみんな苦手!?

食物アレルギー診療って、プライマリ・ケア医として遭遇することは結構多いのですがみなさん得意ですか?

実は学校に提出する書類の記載を求められることもあります。

大都市ならアレルギー専門医もいるかもしれませんが、地方だとアレルギー専門医へのアクセスは非常に悪く、プライマリ・ケア医がアレルギーの相談窓口になることも少なくありません。

また、救急外来でアナフィラキシーを見たときも患者さんに何を避けるべきか説明する際に食物アレルギーの基本的な知識が必要だったりします。

アレルギー診療がなぜ難しいのか?

アレルギーってあまり医学部では習いませんよね。

アナフィラキシーの初期対応は初期研修医が身につけるべき必須スキルですが、その後の食事の指導まで携わることは少ないかもしれません。

食物アレルギーの各アレルゲンの各論的知識や、アレルゲンのコンポーネントや交差反応について系統的に学ぶ機会が少ないのも要因じゃないでしょうか。

ラテックスとアボガドが交差するとかはなんとなく知っていても、それ以外の交差するアレルゲンの知識があまりなかったりします。

問題形式の本の良さ

この本の最大の特徴は臨床問題を解き進めながら学べる形式であることです。

「どのアレルゲンが交差するか」とかいう知識は、単に教科書を読むだけではなかなか覚えられません。

ケース形式で、この患者においてアレルゲンはなにか?と考えたり、避けるべき(交差する)抗原は何か?と考えながら読むと結構覚えられます。

解説もかなりわかりやすくかいてあり、43ケースを通して食物アレルギー診療の考え方、そしてそれに必要な各論的知識を身につけることができるのがいいです。

非専門医にすすめる一冊

ということでこの本は、「食物アレルギーの診療がもう少しできるようになりたいな」と思っている非専門医やプライマリ・ケア医におすすめの一冊だと思います。

是非みなさま手にとってみてください!

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