心停止後のCAG

“Coronary Angiography after Cardiac Arrest without ST-Segment Elevation” (COACT trial)
NEJM Quick take
本文 (N Engl J Med 2019; 380:1397-1407)

NEJMの2019年4月11日の号にでていたCOACT Trialです。
心肺蘇生後に心電図でST上昇を認めなかった患者に緊急でCAGを行う必要があるかどうかを検証したStudyです。

P:院外CPAで初期波形がVT/Vfで蘇生に成功した人で、蘇生後の心電図でSTEMIの所見を認めなかった人
I:緊急CAGを行った群
C:神経学的な改善を認めてから必要に応じてCAGを行った群
O:90日後の生存率

結果
Primary Outcomeである90日後の死亡率には有意差なし(odds ratio, 0.89;
95% confidence interval [CI], 0.62 to 1.27; P=0.51)

Secondary OutcomeのCPC score1,2(神経学的予後が比較的いい人たち)の割合でも有意差はなかった。

感想
初期波形がVT/Vfの心停止の場合は虚血が疑われるので、緊急でCAG/PCIをやった方がいいと思っていたけれど通常のACSの場合と同じでSTEMIでなければ待機的介入で構わないようですね。今後ACLSのガイドラインにも盛り込まれるのでしょうかね。

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