医学生の実習は、外来の患者満足度を低下させない

EBM

医学生の臨床実習で、外来に医学生が同席することはよくあります。

患者さんからすると、普段いない学生がいることが異質に感じたり、医学生にも診察をさせたりすることに抵抗を感じる人がいるかも知れません。

あるいは、医学生の実習を受け入れている診療所の先生方からすると、実習を受け入れると患者さんの満足度がさがるのではないかと心配になるかもしれません。

そんな不安を解消してくれる研究があります。

この研究では、大規模な家庭医学クリニックで、診療に学生が関与することが患者満足度にどのような影響を与えるかを、患者の満足度指標を用いて評価しています。

方法

この研究は、Press-Ganey Surveyという全国的に病院やクリニックで一般的に使用される調査を用いて、後ろ向きのコホート研究として行われまし。調査は、患者の治療室に医学生がいることを示すように修正されました。アンケートにより、患者が外来、訪問、受けたケアに対する満足度について調査されました。

結果

全体で730件の調査回答が研究に使われ、そのうち434件は学生が診察に参加していた患者からのものでした。患者の満足度スコアには、統計的に有意な差は見られませんでした。これには、診察全体に対する満足度も含まれています。

結論

我この研究の結果は、医学生が診察に参加しても、患者の満足度が下がることはないということを示しています。また、満足度スコアは、学生の評価に役立つかもしれません。

診療所実習の受け入れをお願いする際には、この研究の結果を受け入れ先の医師に伝える方がいいかもしれません。

参考文献

Speicher MR, Sterrenberg TR. Students do not reduce patient satisfaction in a family medicine clinic as measured by a nationally used patient satisfaction instrument. Fam Med. 2015 Mar;47(3):227-30. PMID: 25853535.

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